「んく・・・っ」
苦しそうに延照が喘いだと同時に俺はハッとして口から離して自分を放った・・・・・・と思ったのに間に合わなかった・・・。
しまった、延照の顔にはっきりと俺の名残が付いちまっているじゃないか。
「だ・・・大丈夫か？　延照」
そう言うと「離さなくても良かったのに・・・」と俺を見上げる。
泣きそうになっているのに必死に訴えかけている瞳にぞくっとする。
俺の精が延照の紅い顔に真っ白く浮き出て・・・・・・お前、今自分がどんなにいやらしい顔をしてるか解ってないだろう？
こんな顔、絶対絶対他の奴なんかに見せらんねぇっ。
「拭くからちょっと待ってな」
とティッシュに手を伸ばしたけど、本当はもっとその表情を見ていたいと思ったのは俺だけの秘密にしておこう・・・・・・。