064 拘束

何で・・・? 何でこんな事するんだよ、人成さん・・・!!
俺は無い頭を振り絞って考えてみたけどどうしても解らない。
さっきまであんなに優しかったのに今は憎しみしかその瞳には確認出来ない。
こんな事しなくたって、言ってくれればきっと喜んで俺は人成さんに抱かれていた・・・。
口だけの笑みを零しながら鋭い視線を向け俺の手首をロープで縛り、そして片手にカメラを持った。
「ごめんね、君が悪い訳じゃ無いんだ、悠斗くん。 あの人の息子って事が不幸だったね。」
息子って・・・あの人ってオヤジの事なのか? 一体2人の間に何があったって言うんだよ!?
そう思った瞬間、目の前が光で真っ白になった。

  
 

「忘れない風景」悠斗。
「もしあのまま人成サンが悠斗を襲って写真を撮っていたら」
人成さんが鬼畜だったらこうなってました、と言う事でひとつ。


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