はまるからだ
NO.4



「ちょっと思ったんだけどさー。」
三田がベッドにだら〜んと寝っ転がってふうっと息を吐きながら訊いてきた。
「んだよ?」
俺はまだ拭いてる真っ最中だ。 お前の責任もちょっとはあるんだから手伝え!
「俺らって、何なの?」
「は? 意味わかんねー。」
「だからさー、セフレ? それとも浮気相手か?」
いきなり何言い出すのかと思えば・・・。
「知らねーよ、そんなこと。 考えたこともない。」
「けどさー、俺らの彼女がもしそうなってたらどう思う?」
「はあ? それって俺の彼女とお前の彼女がレズってたらってこと?」
「そう、やっぱ浮気って思うか?」
さすが三田、俺には考えも及ばないことを思いつく。
こいつの頭の中をかち割って中を覗いてみたい。
きっと見たこともない虫でも飼ってるんじゃねーか?
「俺も混ざって3Pする。」
三田は俺の答えにがく〜っと脱力した。
「江藤・・・お前ってやっぱ変態・・・。」
自分から訊いてきたくせに何で俺が変態扱いなんだ?
2人の女を相手にするなんてハーレムじゃん、男の夢じゃん。
大体三田に借りたエロビデオにもそーゆーのあったじゃん。
「なあ、次いつにする?」
三田のその言葉にふと、思う。
俺たちってばこの1ヶ月でもう6回もやってる。
なのに彼女とは今月に入ってからたった1回しかしてない・・・。
うわっ、やべーよ。 彼女に誤解される。
いや、誤解でもないか・・・。
これってやっぱ彼女にしてみりゃ浮気なのか?
「三田、お前ここ1ヶ月で彼女と何回やった?」
焦ってきた。 これでこいつが彼女とやりまくってたらどうしよう・・・。
三田の質問に答えずに俺がそんなこと言うから、奴にじと〜っと恨めしそうな目で見られている。
「・・・・・・やってねー・・・」
「ウソっ!? マジで?」
うわー、ホッとした。 そうかそうか、やってねーのか。ってそんなんでこいつ大丈夫か?
「お前、そのうち振られるぞ。」
三田が大きなため息をつく。
「だよなー、やべーよなー。 江藤がワリーんだ。」
「はぁ? 何で俺が悪いんだよ?」
こいつの言ってることはわからねー。
「だって、俺、彼女とエッチするよりお前としてる方が気持ちいいんだもん。 しょーがねーじゃん。」
さらっと恐ろしいことを言ってのける。
「実は俺も。」 なんてことはもっと恐ろしくて言えない。
まずいまずい。
やっぱ2人とも変態だ。
「俺らってダチじゃん?」
三田が今更なこと言い出す。
「ああ。」
「でもセックスしてるじゃん?」
「だから何なんだよ?」
こいつの言ってることは今イチ要領を得ない。
「それってやっぱセフレってことになんねー?」
「・・・・・・。」
俺はやっぱり彼女を愛しちゃってるし、だからセックスもする。
三田のことは全然愛してない。
ダチとしては気が合うし、そういう意味では好きだけど。
でも身体の相性はバッチリで気持ちいいからセックスする。
「三田、お前、来週は彼女を抱いてやれ。」
「何で?」
面倒くさそうに訊いてくる。
可哀想な三田の彼女。
「彼女のこと好きなんだろ?」
「あたりめーじゃんか。」
「でも俺とも続けたいんだろ? だったら絶対に疑われないようにしろよ。」
三田はほっぺたを膨らませてブーたれている。
さっきまでのあのいやらしい顔は何処に行ったんだ?
こうしてると、こいつに欲情した自分が信じられない。
胸はないし、スネ毛はあるし、俺とおんなじモンが付いてるし。
なのに俺の身体は彼女じゃなくて三田を求める。
やばいと思いつつも、こいつじゃなきゃだめだと体中が叫んでいる。
なあ、やっぱり三田も俺と同じなのか?
それって凄く嬉しいかもしんない。
でもそれを言うとやばそうだから言わないけど。
「そしたら再来週はする?」
三田が目を輝かせて言ってくるから思わず、ああ、と言っちまったじゃねーか。
それは愛なんかじゃ決してない、身体だけの関係。
それでも俺たちはお互いを貪りあって、もっともっとと求め合う。
だから、最近、三田の俺を見つめる瞳が何となく潤んで見えるのは気のせい。
たまに見せる切なそうな顔も気のせいなんだ・・・。
出口が見つからない、もがいてもそこから抜け出せない。
それは誰にも知られちゃいけない俺と三田だけの秘め事。
自ら飛び込んで、そして快楽に溺れた間抜けな俺たちだけの秘密・・・。
                                          おわり。
 
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今回からコメントでも入れようかと・・・。
私には珍しいセフレのお話。 しかもありがち・・・わ〜ん、すいません(><)
三田は江藤が好きかもしれませんが、江藤の気のせいかもしれません。
さあ、どっちでしょう?(訊くなよ・・・。) ただのエロ話になってしまったような・・・。