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ベッドに2人で倒れ込む。
夏紀が慌てて言う。
「あの・・・僕初めてだから・・・上手く出来ないかもしれないけど・・・。」
悠斗は笑った。
「知ってるよ。この前話してくれただろ?いいじゃん、俺、夏紀さんの初めての男になれるんだから。」
「悠斗くん・・・」
もう一度キスをする。
今度は深い深いキス。
「・・・っふっ・・・」
もう既に頭がふらふらしてくる。
夏紀は優しく悠斗の胸に触れる。
「あっ・・・」
その指に反応して悠斗は思わず切ない声を出した。
「だ・・・だめかな・・・?」
不安な夏紀の声が聞こえる。
「ううん、その逆だよ、すっげーいいよ。」
こんなに優しい感触は、悠斗にとって初めてかもしれない。
いつだってそれ目当ての人間は悠斗の身体を乱暴に扱っていたのだ。
夏紀の唇が悠斗の胸の突起を包み込むと、くすぐったいような、今までにはない感覚に悠斗は声をあげる。
「はっ・・・んんっ」
ゆっくりと夏紀は悠斗の身体に舌を這わせて行く。
悠斗の細い身体はその度にビクッと動く。
「いいよ・・・夏紀さん・・・」
「悠斗くんは綺麗だね・・・。」
夏紀の言葉が快感に変わっていく。
「はぁ・・・・・・ねえ・・・俺の・・・触ってよ・・・」
その言葉に夏紀は悠斗のその部分をそっと包む。
「あんっ・・・いい・・・夏紀さん・・・」
「悠斗くん・・・本当・・・?」
夏紀が吐息を漏らしながら聞いてくる。
「そんなこと・・・聞くなよ・・・」
「ご・・・ごめん・・・」
そう言いながら2人とも顔を染めている。
「あっ・・・ちょっと待って・・・」
悠斗が夏紀の動きを中断させて起きあがった。
「え・・・?僕・・・やっぱへたかな・・・?」
夏紀が不安そうに言う。
悠斗は微笑んで、
「違う、もうイッちゃいそうだったからさ、俺、夏紀さんと一緒にイキたいんだ。」
そう言うと、夏紀の顔は泣きそうになっている。
悠斗は夏紀のそれを口に含んだ。
夏紀は驚いて慌てる。
「そんなこと・・・だめだよ・・・んっ」
悠斗は夏紀を丁寧に舐める。
「ああっ・・・そんなこと・・・」
「俺、夏紀さんの声だけで出ちゃいそう。」
「なっ・・・はぁ・・・」
「もう・・・俺だめ・・・入れてよ・・・」
そう言って悠斗は夏紀と向かい合って足を広げる。
夏紀は言われるまま、悠斗におずおずと自分自身を入れる。
「あーっ・・・いいっいいよ・・・夏紀ーっ」
あまりの快感に悠斗は叫んだ。
夏紀は初めてのはずなのに悠斗は今までの中で一番感じていた。
「ゆ・・・悠斗・・・」
「あっあっ・・・もっと言って!俺の名前呼んで!夏紀っ」
「悠斗・・・悠斗!好きだ」
「俺も好きー・・・はっ・・・はっ・・・」
ベッドの軋む音がその激しさを物語る。
月光が2人の行為を明るく照らしている。
「もーイクー・・・イッちゃうー!夏紀ー!」
殆ど涙目になって悠斗は声をあげた。
「悠斗・・・!」
殆ど同時に2人は果てていた。
悠斗の身体には今2人が出した白いもので淫らな一枚の絵のようになっている。
夏紀がそれに気付き、ティッシュで丁寧に拭いた。
「悠斗くん・・・僕・・・。」
「えー何でまたくん付けになるんだよ?」
夏紀は赤くなる。
「だって・・・何だか恥ずかしくて・・・。」
悠斗はちょっと呆れる。
「何だよ、それ。よく言うよ。ーま、セックスの時だけ呼び捨てって言うのもエロっちくていいか。」
「そっ・・・そんな・・・。」
更に赤くなる。
「んじゃ、俺シャワー浴びてくるわ。」
「あ、うん・・・。」
そう言って悠斗はその部屋を後にした。

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